「油っぽい」悩み、お宝レシピが解消【油っぽくないパウンドケーキ】作れます!
パウンドケーキは私が中学生のときから作り続けている焼き菓子です。
これは家族や友人たちに好評です。その『お宝レシピ』をご紹介します。
親友いわく「市販のパウンドケーキは油脂分多くて飽きるけど、いつ食べても”あと一切れ”と手が出ちゃう。」らしいです。
「油っぽい市販品は飽きる、自分で作っても油っぽくなってしまうという。」皆さま、ぜひ下記レシピを試してみてください。
お宝レシピ【パウンドケーキの作り方】
☆材料
・小麦粉(薄力粉)380g
・砂糖(上白糖又は三温糖)250g
・全卵(Mサイズ)5個
・無塩バター 200g
・レーズン 125g (分量は調整可)
・ラム酒 適量
・素焼きくるみ 150~200g (分量は調整可)
・ドレンチェリー(砂糖漬けしたもの)
緑色 80g (分量は調整可)
赤色 80g (分量は調整可)
*ドレンチェリーがお好みでない方は加えなくても良いですが、 クリスマスなどパーティー用は、 加えた方がカットしたときに彩り華やかになります。
・型に塗るバター 少量
(参考)
*砂糖:”きび砂糖”や”黒糖”に変えても良いですよ。
*ドレンチェリー:地方のスーパーでは販売しているお店が少ない。
富澤商店(TOMIZ)やAmazonで購入可能!
*レーズン&くるみ:1袋の分量が基本の分量よりちょっと多い場合、余らせるのは勿体ないですから全部使い切ります。
レーズンとは、完熟したブドウの果実を天日または人工的に乾燥させたものです。
☆用意するもの
・パウンドケーキ型 25cm (上記材料で1本分)
または
100均の使い捨てアルミ製パウンドケーキ型 Lサイズ(上記材料で2本分)
注意:使い捨てアルミ製の型は焼き上がりが横に広がる場合があります。
・ボール
・泡立て器
・ゴムベラ
・粉ふるい器
☆下準備
・作り始める前に道具を用意
・材料の分量は測っておく。
・バターは室温に戻しておく。混ぜやすくするため。(室温のバターの見極めは、指で軽く押したときに指の跡が残る程度)
・常温または室温に戻した全卵を用意
・くるみを適当に砕いておく。
・生くるみは、170度で7〜10分(予熱なし)ローストする。
☆作り方
1)小麦粉はふるっておく。
2)ドレンチェリーは1/4にカットする。
3)カットしたドレンチェリーとレーズンをラム酒と一緒に混ぜておく。
《フルーツをお酒にしめらせるのは香りと日持ちを良くし甘さを抑えるためです。》
4)型にバターを塗っておく。
5)ボールにバター200gを入れ、クリーム状になるまでしっかり混ぜる。ふわっと白っぽくなればOK!
6)5)に砂糖を加えてしっかり混ぜる。
《焼き上がりに砂糖の結晶が見える場合は、混ぜるのが足りていないのが原因かも。 バターとしっかり混ぜるのがコツです。》
7)6)に卵を1個ずつ割り入れ混ぜる。 1個割り入れてはしっかりと混ぜ、また1個割り入れてはしっかりと混ぜるを繰り返す。
*この辺でオーブン予熱160度にセットしましょう。
8)7)へふるった小麦粉を2、3回に分け入れ、ヘラで切るように混ぜ合わせる。小麦粉は全部入れずに3)にまぶすために少し残しておく。
9)3)とくるみを合わせ、残した小麦粉をまぶす。
10)8)に9)を入れ、さっくりと切るように底からすくうように混ぜ合わせる。
11)型に10)のたねを流し込む。中心をヘラで少し低くして整える。
12)予熱したオーブン中段または下段に入れて、160度で1時間〜1時間15分焼く。
《オーブンの機種によって焼き時間は異なります。55分経過したあたりで一度チェックし時間調整をしてください。》
13)焼け具合は、竹串を刺して、生のたねが付かなければOK!
《写真のように真ん中がパッカリ割れていれば成功です。》粉糖をかけてみました(^ ^)
《5mm 〜1cmくらいの薄さにカットしていただくのがオススメです。》
◆◆◆お酒好きの方へ◆◆◆
私はお酒が大好きなので自分でラムレーズンを作ります。
空き瓶にレーズンを入れてレーズンの半分ぐらいまでラム酒を加えて放置するだけ。
数日おきに瓶を倒してゴロンと転がし、まんべんなくラム酒を染み込ませ漬けておきます。
手作りラムレーズンを使用する場合は、レシピ3)でチェリーと一緒に混ぜておくだけでOKです。
数週間経ったラムレーズンはしっかりラム酒が染み込んで大人の味です!
パウンドケーキ用に漬けたラムレーズンをついつい食べてしまうんですよね(^_^;)
クリームチーズとラムレーズンを混ぜてクラッカーに乗せても美味しいです。パーティーにもオシャレな一品としてオススメですよ!
男性に好評
ずっしりと重くて食べ応えのあるケーキは甘いものが苦手な男性に好評です。
一切れずつラッピングして学校や職場で配ると女子力UP⤴︎⤴︎⤴︎
男性から手作りお菓子を貰えるのも嬉しいです。男性がお菓子作り得意って素敵です!
愛情たっぷりの手作りお菓子は心温まる贈り物です。あなたの気持ちが伝わります。
「人の体に入るものを作るという責任をしっかり感じてお菓子を作れる人」を目指しましょう。
手作りの贈り物では相応しくないとき、何を贈ろうかと悩んだらこちら↓
お菓子作りの基本【製菓理論】材料の性質と役割
私が製菓理論を学んだきっかけ。
「ボンボンシエル〜そらのおやつ」le Bonbon de ciel ( 学芸大学駅(東京都)が最寄り駅)で半日体験をしました。
パティシエールであり製菓専門学校の講師をされているオカモト先生から、はじめて製菓理論という言葉を耳にし、後日、数時間の授業に通ったのです。
初歩的なことだけですが、お金を払って学んだ知識を私が再認識するためにも整理してみました。参考にしてください。
【製菓理論】
1.甘味料
*上白糖とグラニュー糖の違い。砂糖の特徴
原材料はどちらもサトウキビやテンサイ
原料を加熱精製してショ糖(甘味を生み出す物質)ができる。
・上白糖:製造の最終工程でショ糖に転化糖(ブドウ糖と果糖に加水分解したもの)をまぶして製造したもの。しっとりしている。
焼き目は濃い。しっとり感アップ。クセのない甘さ。
・グラニュー糖:ショ糖を細かい粒状に結晶させたもの。
焼き目は薄い。他の食材の邪魔をしない。スッキリと淡白な甘さ。
・三温糖:茶色い色は上白糖やグラニュー糖を製造した後に残った糖液を加熱しカラメル化しただけ。ミネラルが豊富なわけではない。
特有の風味と強い甘さ。
2.粉類
*薄力粉と強力粉の違い。
・薄力粉:軟質小麦(粉質小麦)タンパク質含有量7〜8%
クッキー、ケーキ等のお菓子に適している。
・強力粉:硬質小麦(ガラス小麦)タンパク質含有量12%
パン、ピザに適している。
・米粉:でん粉(片栗粉、コーンスターチ)グルテンは作れない。粘りがない。
・グルテンは、タンパク質の一種であるグルテニンとクリアジンが水を吸収し、こねることで絡み合ってできる。
・グルテニンは弾力、グリアジンは粘りを出す。粉の状態ではグルテンが働いていない。水によってグルテンになる。
3.油脂
*バターとマーガリンの違い。
油・・・液体
脂肪・・固体
・バター:乳脂肪の塊=油脂の結晶体
溶けると結晶体を壊す。
溶かしバター(液体)とバター(固体)では出来上がりが変わる。溶かしバターはバターと別物になってしまう。
《パウンドケーキを作るときは火を使って柔らかくしないこと。溶かしバターになってしまうため。》
*溶かしバターで作ったクッキーはカリカリに。
・マーガリン:フランス発祥、バターの代替え品、植物性油脂、風味をコントロールしている。
・ショートニング:アメリカ発祥、無味無臭の動植物性油脂
マーガリンとショートニングは液体から固体へ水素添加した油(硬化油)
・カカオバター:胚乳を集めたもの。
4.鶏卵(全卵)
*卵の性質、卵黄と卵白のそれぞれの違い。
・卵には3つの特性がある。
起泡性(空気を取り込んで泡立つ性質)
熱凝固性(熱を加えることで固まる性質、タンパク質→熱変性)
乳化性(水分と油分を均一に混ぜる性質)
・卵白・・・水分89%、タンパク質
・卵黄・・・脂質63%、タンパク質、レシチン(脂質)
乳化作用・・・水と油のように本来混じり合わないものを細い粒状にして、うまく混ぜ合わせる作用がある。
ひとつの分子の中に「油を引きつける部分(親油基)」と「水を引きつける部分(親水基)」両方を併せ持っている。
《だから、脂のことを考えて全卵を常温または室温に戻しておくのだ。》
レシチン・・・乳化作用を持つ脂質の一種。油脂を細い油滴上にして液体の中に混ぜ込む作用を持つ。
Lサイズの全卵 60g = 卵白 40g + 卵黄 20g
以上、パウンドケーキ作りで使用する材料の知識です。
オカモト先生は「人の体に入るものを作るという責任をしっかり感じてお菓子を作れる人」になって欲しいとおっしゃっています。
もっと詳しく製菓理論を学びたい方におすすめです!
ボンボンシエル【製菓理論】オカモトユミ先生「製菓理論オンライン20」
参考:
この本が私のお菓子作りのきっかけです。
当時、我が家のおやつには出てこない見たこともない豪華なお菓子ばかり。
「外国のお菓子なんだぁ。」とワクワク想像しながら作り方を読むというより写真を眺めて「食べたいなぁ。」と思っていました。
子供でもわかるようにひらがな付きで、作り方以外にも重要なポイントがイラスト入りでしっかり書かれています。
子供向けの本ですが、改めて読むと内容は本格的です。
大人にもわかりやすく、「なるほどねっ!」と初心に戻り気づきを得ることができます。
お菓子作りがはじめての方はもちろん、教える立場の方にもオススメです。優しい表現でわかりやすく初心者に伝わります。
作り方を読んで作ったのに失敗するというのは、自身が製菓理論を知らなかったり、ポイントが書かれていない端折り過ぎの不親切なレシピ(説明)だからです。
私が中学生になったとき我が家にオーブンが届き嬉しくて、スポンジケーキやシュークリームなどに挑戦しました。
シュークリームは失敗して以来、一度も作っていません。沢山あるレシピの中でも失敗せずに作れたのがパウンドケーキでした。
※今田美奈子先生の本ではチェリーケーキという名前です。
美味しいと喜んでもらえるのが嬉しくて作り続けているのが、今田美奈子先生のレシピを参考にした本記事のレシピになります。
母から娘へではなく娘から母が受け継ぎ、今では母も得意とする手作りお菓子のうちの一つです。
贈り物にして喜ばれていると自慢げに話す母。ご近所からオーダーを受けたり、レシピを教えて欲しいと言われるそうです。
母の友人の孫からは、具材を何も入れないプレーンを作って欲しいという依頼もあるそうです。
母は、「買ってあげた本が今でも役に立つ。」と言い、昭和時代の懐かしい表紙、ボロボロになった古臭い匂いのする本を今も大切に保管してくれています。
私にお菓子作りの楽しさを教えてくれた今田美奈子先生、
仕事旅行を通じてお菓子作りに必要な知識を深めることができた焼き菓子専門店(東京都)
「ボンボンシエル〜そらのおやつ」オカモトユミ先生
お二人に感謝しております。
きっかけ
何をするにも「きっかけ」があります。アンテナを高くし好奇心を持っていると「きっかけ」を作れます。
何もしたいことが見つからないなら、ちょっと気になっていることを調べて行動することです。
無料の1日体験レッスンに行ったり、オンラインで説明を受けたりと体験や情報を得ることで「やってみよう。」と思えるはず。
自分には向いていないと決めるのは、頭の中で考えているだけではなく一歩行動してから判断しましょう。
思いついたら行動、やりたいことが見つかります。その先にはワクワクが沢山あります。